最近でもけっこう「宿の予約は、直接できない。」と思い込んでる人がいますが、そんな事は決して無いという理由をお教えしましょう。
まず客室数が20室〜30室以下で収容が100名以下の小規模の宿の場合、経営者にやる気があり頑張っている宿ほど自力で集客している関係上、よほど格式を言う宿でない限り直接予約が出来ます。格式のある宿の場合でも一度その宿に泊まった事のある人からの紹介とか、紹介がなくても丁寧に(ここが重要です)お願いすれば予約できることが多いのです。この規模の頑張っている宿は、経営者が自分の宿に対する思い入れが強く、どこの誰とも分からないお客を送客される旅行エージェントより自分自身で集客しようと言う意欲も強いのです。
またこの規模では、個性的な宿が多くどんな客層でもOKと言うのは少ないのです。その為、
自分の宿を旅行誌やインターネット等の情報でよく理解して下さっているお客様にお越し頂けることを一番嬉しく思っているのです。宿の個性を理解してお越し下さったお客様の満足度も高いのも事実です。(この点を予約時にアピールすればいかに格式ある宿でもOKでしょう!)
直接予約をする場合、現在はまだ電話での申し込みがほとんどですが宿の予約係は、電話を通じてその向こう側にいるお客様をするどく観察し「どんなお客様だろうかと探っているのです。ここの感じしだいではお断りするわけです。インターネットでの予約といえども最後は、電話確認にしているのは、そう言った理由からなのです。お客様が宿を選ぶように実は宿の側もお客様を選んでいるのです!
大規模のリゾートホテルや旅館の場合は、少し事情が違いますがやはり直接の予約が出来ます。よくダイレクトに予約を入れると取れなかったり、逆に旅行代理店を通して予約したほうが安かったり込んでいる時でも予約が取れたりしますが、これは宿が前もって代理店に客室を提供する契約をしているからです。
大規模ホテルや旅館では、客室のほとんどを旅行エージェントにその集客の多くをまかせており、100室のホテルでも自由に予約を受け入れられるのは10室程度で、50室はJTB、20室は近畿ツーリスト、残りの20室はJRにJA観光といった具合です。前の直接予約の方が料金が高かった場合など、たまたま自分の自由になる部屋が高料金の良い部屋であった為、旅行エージェント向けの安い方の部屋と比べてそうなったと言うことでしょう。
ところがその旅行エージェントに任せた客室が必ず予約で埋まるかというとそんな事は、なかなか無くてオフシーズンなど根こそぎ返室される事もままあるのです。その為、宿側としては防衛策としてその返室をある程度見越して直接予約のお客様(上質な・・決して高単価という意味ではない)のご予約をお受けします。
そして最大の理由は、次の送客手数料の高さにあります。