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旅館やホテルに限らずペンションなどの場合でも、かならず旅行代理店経由の場合は、その手数料が宿泊料金にかかります。当然、手数料は宿側の負担になりますから、宿からすればそのお客さんは、安い料金のお客様ということになるので、部屋や料理が落ちてしまうかもしれません。(まあ〜めんどうなので、そんなことはしないけどね。たぶん!) この手数料が、またビックリするほど高く付くのです。手数料自体は、普通15%から20%ぐらいなのですが、クーポン券が銀行の口座に入金になるまでには、取り立て料や消費税などで実質18%から25%ぐらいになるのでばかになりません。
送客手数料については、受け入れる旅館側にも確かに問題があります。それは、不況で落ち込んだ業者からの送客を何とか自分の宿へ向けさせようと手数料のアップを宿の側から案内業者に持ちかけ結果的に30%以上という高率になっている場合もあるのです。こうなると宿の利益は、ほとんど出ないはずなのですが、大勢抱えた従業員を維持していくためにしかたなく行っている場合があります。 手数料18%の場合は:12,300円 〃 25%の場合は:11,250円 〃 33%の場合は:10,050円 ・・・の宿泊料金になっているわけです。 これでダイレクト予約の正味15,000円のお客様と 同じ扱いには、とても出来ませんよね!
出来れば旅行代理店からの送客は受けずに済ませたいというのが、旅館やペンションのオーナーの本音なのですが、大手の旅館ホテルの場合、大量の客室を埋めるため観光案内業者へ依存するのはやむおえない事でしょう。 |
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予約する側の防衛策としては、宿の宿泊明細を請求することぐらいしかありません。泊まったときに、宿にその宿泊料金を聞いても絶対に「はぐらかして」答えません。(団体旅行に参加したときに実践してみて下さい。・・面白いですよ! (^_^;) その場合は、下駄履きをやられた可能性が限りなく高いです。この悪い商習慣は、日本の国内観光産業衰退の一番の原因になっています。恐ろしいことにけっこう有名な大手の案内業者でも平気でやる事があります。 こういった事を悪い(?)旅行代理店がやってしまうのは、考え方として旅行代理店にとって宿の客室(一泊二食付き)は、仕入れの商品であり、その商品をお客様に幾らで売ろうが、その旅行代理店の勝手・・という理念で営業していると言う事があります。 結果として旅行代理店は、宿側からは、その宿泊料金に対して15%以上の斡旋手数料取り、お客様からは、旅館の本来の料金に上乗せした料金(下駄履き分)を取るといったあくどい商売をしているわけです。これは決して全ての場合では、勿論ありませんが、かといって特殊な事でもありません。
度々いろいろなエージェント関係の方からこのホームページについて「同じ旅行業界の一員として業界内部のことをここまで暴露するのは如何なものか?」等のご意見を頂戴しますが、この悪い商習慣を改善しないことには日本の観光産業の今後の発展は望めないと考えます。このホームページの意図は、まさしくこの部分にあります。故にどのような圧力が掛かりましてもこのページを削除することはありませんが、ご意見がありましたら正々堂々とお寄せ下さい。決して片手落ちの無いように掲載いたします。 |
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賢い宿の予約方法とは、直接関係は無いかも知れませんがメールでのご意見を頂く中で「スキーツアーなど個人で手配するより旅行エージェントを利用した方が随分安くなるのは何故?」と言う質問が結構ありますので掲載いたします。ここでは一般的によくある「○○温泉一泊二日蟹付きツアー」等のようなツアーモノについての最近の傾向をお教えします。このツアー旅行には、いろんな形態がありまた地域により人気に格差があります。名古屋、九州と言った地域はツアー旅行が好まれ「ツアーでなければ旅行ではない」等とまで言う人もいるとか?、逆に東京などでは「あんなの嫌い」て感じで募集してもさっぱり集まらないそうです。 旅行エージェントの募集するツアー旅行の場合、ホテル&旅館の宿泊料金及びその質は、別にして、同じ行程の旅行を個人で手筈するより随分安く行くことが出来ます。これにはいくつかの理由があるのですが、最大の理由は交通費にあります。旅行エージェントは、宿と同じようにバス、鉄道(JR)、飛行機の座席を大幅に割引した値段で仕入れる事が出来るからです。団体で数を集める方法で値引きさせているのです。飛行機など半額以下で仕入れているはずです。JRなどの場合も恐らく2割〜3割程度は安くなっていると思うのですが、これについては詳しい数字は判りません。(どなたかご存じの方お教え下さい)バスなどは、極端にひどいはずです。オフシーズンのバス余り状態の時など人件費と燃料代に毛の生えたような値段で仕入れているはずです。(エージェントがバス会社に行う様は、宿業界に対するモノと同じような状況でしょう。)以上のような仕入れを行っている以上、15%や20%またはそれ以上の手数料を上乗せしても安くできる訳です。 低迷する国内旅行は、人気の低価格ツアー旅行でさえ集客が思うにならず受け入れる宿は、価格競争から低料金化を余儀なくされています。その結果、コストをギリギリまで詰めさせられます。極端な場合(全てでは無い)、食事の材料の仕入先まで指定されコストを把握され、完全なエージェントによるコントロールを受ける宿まであります。このような場合、旅館の宿泊料金は、食事の材料費と光熱費、人件費で済んでしまいその部分での利益は全くないと言ったこともあるのです。勢い旅館側は、土産物とか飲み物、館内施設での売上げに力を入れることとなりますがこの部分での利益など知れたモノです。ひたすらお金を回すのみにツアー旅行を受け入れていくことになります。もちろん本来、回すべき施設の消却費用など生まれるはずもなく、ツアー客を受け入れ続ければ畳はすり切れ、建物は、ボロボロの状態になって行きます。そしてその挙げ句そのようなツアーを受け入れる宿には、当のエージェントはツアー旅館という烙印を押し、一般の宿泊客を遠のけます。再生産の出来ない状態に陥って行くわけです。
宿がお客様に提供するサービスは、何も目に見える食事とかお風呂とかの施設や接客係のサービスばかりではありません。インからアウトまでの長い時間、お客様に快適な空間と時間を提供するわけですが、その中には、「情緒」とか「趣」といった部分、そして一番に安全というサービスも提供しているのです。この目に見えないサービスがいったいギリギリの商売を余儀なくされている低価格のツアーで満たされるかどうか?またこのような状態が果たして本当の意味で宿泊者の利益になっているかどうかは甚だ疑問です。余談になりましたが・・・ 話を戻して、では交通費を個人のレベルで安くすることは出来ないのかと言うと今後は、様子が変わってきそうです。現在でも航空機の場合など「早割」で2割とか数社が同一路線に乗り入れている空港の場合など4割ぐらいの割引は、受けることが出来ます。この状態がJRにも影響を与えており国内旅行の活性化をはかる意味からも今後、何らかのより積極的な割引を行う予定があるという情報もあります。恐らくインターネットで予約が取れ特急券や乗車券が買えるような状態が来た時に行われるようになるでしょう。もちろん旅行エージェントは、特権として行ってきた窓口での販売が減るわけですから当然、反対の働きかけをJRに対して行っています。 この部分のお話は、まだまだ複雑で沢山あります。何故、旅館は破滅に追い込まれるツアー旅行を受け入れるのか?バス会社は?・・・それらについては別の機会にお教えします。 |
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旅行の参加費は、わずかでも良いから先に集めなさい! これからのシーズン、会社の団体旅行や気のあったグループでの旅行が多くなるシーズンですが、30人〜40人ならまだ分かるのですが、7人〜10人の少グループの場合でも、ほとんどの場合、宿泊日が近づくにつれて予定人数が減っていきます。 こちらとしても穴埋めの出来るうちは、何とかキャンセル料も頂かずにいるのですが、直前にキャンセルが発生した場合には、損害も大きくどうしてもキャンセル料を請求する事になります。その場合、ほとんどが参加したメンバーの参加費にその料金が上乗せされる事になり本来、キャンセルした本人は、平気な顔をして「ダンマリを決めこんで」いるようです。あまりに幹司さんが気の毒な事が多いので、ここで書いておきますが、 「行ってもいいよ。」は、「行かない」という意味です! この辺のことになると、日本人のNOと言わない体質とからんでくるのですが、「○月○日にテニスツアー計画してるんだけど、どう行かない?」と聞かれた時に即座に「行かない」という人は、よっぽどハッキリした他の予定が入っている場合だけでしょう。ほとんどの人はとりあえず「行ってもいいよ。」とか「たぶん大丈夫だと思うよ。」と答えるのではないでしょうか。 せっかく誘ってくれたのにとか、その場の雰囲気を壊してはまずい、とかの気遣い、でとりあえず賛同しておこうという気持ちの現れが「行ってもいいよ。」という表現で、「行く」ではないところに注意してください。 この部分がダイレクト予約の弱い面です。旅行エージェントに依頼した場合は、ほとんどの前金でクーポン券を買い取る関係上、事前にお金を支払うわけですからグループ旅行の場合でも幹事さんは皆さんからも普通会費を先に集めます。しかしダイレクトの予約では予約金を納める場合でもそれはホンの一部の入金でありほとんどの場合幹事さんが自分の財布でまかなえるような金額です。
不幸にもあなたがそういったグループ旅行の幹司という立場になったとしたら、アバウトでいいですから、費用を前もって徴収してしまうことです。さすがにあいまいな日本人といえども、お金を払う段になれば、明確な意思表示をせざるを得ませんからね。 |
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悲しいほど同一パターンです! たとえば・・・ あなたが計画を立てた日は、他の人も同じ日に同じように計画をしているのです。したがってその裏を読めば、料金・待遇ともまったく違った楽しい旅行が出来ます。特に5月のゴールデンウイークやお盆そして10月から11月の行楽シーズンの連休などの場合など前半の部分に集中します。そこをはずすだけで、料金や混み具合がまったく違ってきます。 最近、お盆はやや分散型になってきましたが、その他の連休は、まだまだ集中します。製造業など工場にお勤めの方やお子様がいらっしゃる場合には学校の関係もあり難しいとは思いますが、もしそうでないなら絶対に日をズラして休暇をとられるのがお得です。またそれが無理なら休みを通して取り、せめて2泊ないし、3泊を同じ宿で取ったほうが良いですよ。道路も列車も込み合うなかで一泊ごとに別の宿を取っていたら、ただ移動にエネルギーを使うだけで、疲れに行くようなものです。
宿の側でも、チェックアウトした部屋は、数時間後にチェックインするお客様の為に急いで用意しなければならないのですから、とても「どうぞ、ごゆっくり!」などとは言えませんし、予定より早い時間に到着したお客様の場合も、部屋の清掃など準備が出来ていないのでチェックインをお受けすることも出来ません。 |
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大手の宿の部屋は契約によりその大部分を斡旋業者(エージェント)に集客を任せています。しかしいったん業者に契約していた部屋もその業者が売り残した場合は、部屋が再び自分の手に帰ってきます。(普通の場合は、1週間前)前にも書いたように客室数100室とか200室といった大きなホテルや旅館などでも自分で自由に売れる部屋は、ホンの1割程度というのが普通ですが、1週間前には、旅行エージェントが売り残した部屋が返室され自分で自由に売れる部屋が出来ることが有るのです。(自由に売れる部屋の比率を増やしたいのが宿の側の本音です。だからインターネットでの予約には、お客様と宿の双方にメリットがある流通革命ですね!)・・・横道にそれましたが・・ だから、一度問い合わせて満室で部屋が取れなくても、しばらくして再度連絡を取ったら部屋が空いていたなどということが、結構あるのです。(もっとも、多くの旅館やペンションが、私のようにホームページで空室状況を公開していけば電話をかけまくるなんてこともしなくてよくなるわけなんですけどね。)
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現実にインターネットなどでの予約のシステムが進んだ欧米では、旅行代理店なんて商売は、一部のカード会社にその形態を留めるだけ次第になくなって来ています。団体の手配でもない限り、個人のお客様は、家庭で気軽にTVやパソコンで宿の詳しい生きた情報が手に入るのですから、わざわざ駅前まで出かけていって旅行エージェントからパンフレットなどの死んだ情報で宿を選ぶ必要はないのです。 現在、全国の宿も非常な勢いでホームページを立ち上げています。それはこのインターネットという即時性のある情報媒体が観光に優位であることが分かってきたからです。そしてそれを積極的に促進させるため各種のサービス(料金割引も含め)を付加しています。私のように旅行エージェントに本来支払う送客手数料分をそのまま割り引いている例も多数あります。インターネットでの予約がもっと増えれば今までのようなマスメディアを利用した高額の広告宣伝費をかけることも必要なくなります。また少なくても【下駄履き販売】は絶対ありませんしね! お客様へ還元して行くつもりです。 どうか皆さん宿の予約はダイレクトに行って下さいね! |
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このページには多くの皆さまのご支援ご支持を頂き、また数多くのメールをお寄せ下さり感謝致します。このページの内容についての文責は、私「古林伸美」個人にあります。最近、勘違いされた方(エージェント筋の団体)が、私の宿が所属する団体(全旅連)のトップや事務局にこのページの削除を求める要請をされていますが、このページは、あくまでも個人レベルでの情報発信です。それらの団体には、一切関係ありません。ご意見がありましたら私個人にお願い致します。 |
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