この露天風呂は、住民の厚意により湯治の方々に開放されたという歴史があり、それが引き続いて現在の観光のお客様にも無料でご利用いただけるようになったのです。有名になったお陰で多くの方々がご入浴なさいます。その中には不心得な人もいます。脱衣室の「のぞき」もあるようです。「盗難」もあります。これらの事を無くすには解決方法が「2つ」あります。
1.有料にして管理人を置き、さらに管理の難しい深夜にはお湯を落とす方法。
2.もう一つは、砂湯を撤去する方法です。
私はどちらも嫌です。
現在、湯原温泉には、この「砂湯」以外に男女別に塀があり管理の行き届いた立派な露天風呂「下湯原温泉」があります。また混浴でお二人だけでご入浴なさりたいなら旅館やホテルの露天風呂もご利用できます。これらはもちろん有料です。今の日本では空気も水も安全もコストの掛かるサービスです。この砂湯の無料というのは自己責任で利用するから可能なわけです。
この住民との交わりの中から開放された露天風呂「砂湯」は、今の野趣溢れるままに日本の露天風呂の一つの文化として現在の姿のまま残していけたら素晴らしいと思います。ご利用にあたっては、事故の無い様にルールを守って気持ちよくお使い頂きたいと思います。最近こういった「砂湯」の成り立ちをご存じなく勘違いされた方が苦情のメール等を役場や関係機関に送られる事が多いのですが少し勘違いされての事ではないかと私には思えます。道を歩いていて転んで怪我をした時、貴方は、その責任が道を造った人にあると考えますか?
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