湯原温泉郷は、12の泉源がありその総噴出量は、推定毎分約6,000リットルです。一日に湧く湯量は8,640トン(6000*60*24)、家庭のお風呂(200リットル)にすると4万3千人分。湯原温泉の収容力は最大2,500名ですので全館満館と言う状態を想定しても1人当たり家庭用湯船で200杯程度のお湯が利用可能という理屈です。また川底などでは未利用の温泉が至る所に噴出しており家庭の古井戸が温かいなど温泉分析も行わず放置状態の温水が多く存在しそれらを合わせると毎分10,000リットル以上と言われています。古くより湯原(湯ノ原)と呼ばれる所以です。
(各施設の浴槽の一部には公衆浴場法または旅館業法あるいは、温度管理の為、やもなく低循環を行うものもあります。同じ施設内でも全ての浴槽が掛け流しでない事をご理解下さい。)また多くの旅館等施設では家族風呂等がありご希望されれば「新湯都度張替」と言う究極の贅沢が体験できます。ご利用方法は、各施設にお尋ね下さい。
【温泉の利用法には、1.新湯都度張替 2.掛け流し 3.低循環 4.高循環 等があります】
【砂湯(砂噴き湯):120L/m 自噴泉】
砂湯は、川底から自噴する源泉そのものが湯船になった古代の姿そのままの天然露天風呂です。管理は、町と地元住民で行われています。無料で開放されていますが衛生上、利用者に厳しくマナーを守って頂きます。砂湯湯浴み指南
【湯原温泉地区:測定不能(推定2,000L)/M 自噴泉】
湯原町管理の湯本温泉館下の自噴する泉源(温泉館下泉・旧翠明荘泉・旧藤井泉・旧瀬良泉)を利用しています。配湯は源泉から下り1000mに限定され湯温湯量(最低温度43℃、配湯量200L/m)が保証された範囲での利用に限られています。配湯料は、水道水より安い(トン=¥100)ので各施設ともふんだんに使っています。以前の計測時は、約2000L/分(配湯方式:魚骨方式=流れが留まらず循環させない、掛け流しの独自方式)
利用例:当ホテルは、源泉に近い為、到達温度は、48℃。全ての湯船を満水状態にする為に要する時間は、最短10分程度なのですがそれでは熱すぎますので通常約1時間程度かけてゆっくり湯船を満たすようにしています。これだと源泉100%の掛け流し状態でしかも1時間でお湯が入れ替わる清潔な状態が保てます。
【下湯原温泉地区:564L/m 自噴泉】
町営の露天風呂と入浴用濃縮温泉工房、新湯原温泉病院(H17/3開業予定)が利用しています。
【真賀温泉地区:205L/m 自噴泉】
真賀温泉館が自噴源泉です。管理は古くからの湯株組合でされています。湯船の岩肌から自噴しています。各旅館は、温泉館から直接配湯を受けており浴場は全て掛け流しです。
【足温泉地区:150L/m 自噴泉】
足温泉組合が運営する温泉館が自噴泉源です。この地区の旅館は温泉館に隣接する為、内湯がありません。
【禾津温泉地区:186L/m 自噴泉】
禾津温泉と龍の湯温泉の2つの自噴泉がありますが一般入浴用の浴場はありません。地区の住民だけに配湯され各家庭で利用されています。「龍の湯」は、未利用となっています。
【茅森温泉:40L/m 自噴泉】
住民区の温泉で露天風呂部分で自噴しています。一般への開放はありません。
【郷緑温泉地区:123.6L/m 自噴泉】
一軒宿に湧く自噴温泉。湯治客限定の温泉でその為、入湯税が免除されています。
【その他ボーリング泉:234L/m 自噴泉】
昭和40年頃、馬鹿げたボーリングが3ヶ所行われました。現在、自噴していますが放置状態です。わずかに夏期の温泉プール、テラピアの養殖に使われています。
温泉利用方法についての表示規制:
公取委の公式報道発表(pdf)
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15の泉源を代表して利用者の一番多い湯原温泉の泉源の温泉分析書を掲載します。尚、下湯原、足、真賀、郷緑の各泉源ともそれぞれ成分、噴出量、温度とも微妙に異なります。クリック
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国民保養温泉地指定
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数多くの温泉地のうちでも、温泉利用の効果が十分期待されかつ健全な温泉地としてすぐれた条件を備えている地域を、国(環境庁)は「国民保養温泉地」として指定してきました。
その条件とは・・
1.温泉の効能が顕著であること
2.付近の景観がすぐれていること
3.環境衛生的条件が良好であること
4.気候学的に休養地に適していること
5.温泉顧問医が設置されていること
6.災害に対して安全であること
・・などがあげられます。
湯原温泉は、昭和31年に国民保養温泉の指定を受けました。
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